うつ病の症状|周りの人の気づき方と対処の方法

年代や環境別のうつ病

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比較的小さい子供が発症するうつ病は、8割位が親子関係や友人関係に起因しています。親の離婚や親族の死別といった家庭の問題や、学校での交友関係のトラブルが原因になることが多いです。小さい子供は家庭や学校などでトラブルがあり、居場所がなくなってしまうと、他に逃げ場がないのです。進学などにおける親の過度な期待や、引っ越しなど環境の変化が引き金になるケースもあります。特に、子供は自分の感情をどうやって表現していいか定まっていないので、ストレスを溜めてしまい発症してしまいます。具体的な症状として、頭が痛い、気分が優れない、不眠、急に怒り出す、引きこもりがちになるといったものが挙げられます。これらの症状はうつ病の初期段階だと気づけない場合も多く、結果発症に至ってしまいます。対処方法としては、子供が疲れている状態なので、学校や部活などは休ませるとよいでしょう。その上で早めに医者に相談して下さい。

思春期は子供の心と体が成長する大切な時期です。子供から大人になりかけなので非常にデリケートな時期とも言えるでしょう。思春期になり異性を意識しすぎてストレスになったり、友人関係が小学校などの頃と変わってきたことにより心に負担がかかったりなど、様々な変化による影響を受けやすいです。症状として、落ち込み気味、怒りやすくなる、朝に起きてくるのが遅い、前は興味があったことにも無関心などがあります。対策としては、子供がそっけないからといってないがしろにしないで、なるべく親や周りの大人からコミュニケーションをとってあげましょう。思春期にうつ病を発症すると再発しやすいともいわれています。デリケートなこの時期は周りがいろいろな面でサポートしてあげましょう。上記のような症状が見られた場合は医療機関に相談して下さい。

受験勉強はとても大変です。ただでさえ心や体に負担がかかっているのであれば、周りの人はなるべくストレスを少なくするように配慮してあげると良いでしょう。定期テストで志望校の判定が良くなかった、友人たちは成績をどんどん上げているのに自分は上がらない、かなり勉強したのに志望校に合格できなかった。このように強いストレスがかかりやすい時期ですので注意が必要です。初期症状として、睡眠不足、食欲不振や暴食、勉強しているのに成績が落ちていく、常にイライラしているなどがあります。対策として、毎日の睡眠時間をしっかり確保して下さい。睡眠不足はストレスに直結します。また、何か思うことがあれば、親や友人に素直に話しましょう。周りの人は、否定しないで聞いてあげることが大事です。

なかなか就職先が決まらないといったイライラや、ほんの一月前まで学生だった人たちが、春から新入社員として働きはじめた時に発症してしまうことも多いです。就職は以前に比べて難しくなったといわれており、何十社もの面接を受けても落ちてしまう人もいます。希望する職種に就けなかったということで落ち込む人もたくさんいます。また、働きはじめても、はじめて経験する仕事の大きなプレッシャーに追われたり、上司や同僚との人間関係が上手くいかず大きなストレスを抱えたりしていまいます。大学時代と全く違う環境に心と体がついていけなくなってしまうのです。初期段階として、仕事を想像すると眠れない、朝起きれない、動悸が多くなる、頭が痛いなどがあります。就活や就職でうつ病にかかる人は、真面目で責任感が強い人が多いです。周囲の期待に答えることが出来ないということで自分自身を責めてしまい、心に多大な負荷を掛けてしまいます。現在就活中や新卒で仕事中に上記のような症状がある場合、今上手く行かなくてもあとからいくらでも巻き返しがきくということを自分に言い聞かせてください。世間的に見ればかなり若い年代になりますので、仕事のスキルを身につけたり、転職を考えたりといった選択肢はたくさんあります。また、友人たちとの交友が急に無くなってしまう時期でもありますので、家族や同僚の間で自分の話を親身になって聞いてくれる人を探しましょう。

定年退職して環境が大きく変わり、それがストレスでうつを発症してしまうというものです。定年前まではバリバリ働いた人が、定年後に急にやることがなくなって病気を発症してしまうことがあります。また、定年後に毎日家で結婚相手と長時間過ごすことがストレスになる場合もあります。発症を防ぐには新しい趣味などをはじめるとよいでしょう。仕事だけをしてきた人が発症してしまうことも多いです。体に出る症状としては、食欲がなくなる、意欲低下、口が渇くなどがあります。周囲や社会と孤立しないようにすることが重要です。ご家族の方は、休日は一緒に出かけるなど配慮をしましょう。若い頃に比べ、あきらかに意欲低下などがみられた場合は医療機関にすぐ相談して下さい。
このように、一口にうつ病といっても発症ケースや症状は年代によって様々です。